毎年繰り返されていることではあるが、
今年はふと思い立って、ＮＨＫに抗議メール(笑)を書いた。
いや、近年、特に疎ましく思っていたのだが、
何も考えずに賽銭を投げ込み、手を合わせる人々を、
どうしてあれほど、しつこく放映するのか？
何か、意図的なものを感じる。
「ほら、日本人ってこんなにバカなんだよ」
ということなのか？
まさか、そういうことを勧めるためではあるまい。
単なる風物詩としては、しつこすぎる。
ＮＨＫは、自分のところを良く見せようとしているのか、
特に風物詩ものをたくさん放映する。
そのほとんどが、宗教にからんでいる。
しかも、低レベルな宗教である。
低レベルだから許されるのかといえば、
そうではないだろう。
今でこそ笑って見ているが、
かつては、そのために多くの人々が無駄な苦しみをした。
今でも、懸命にそれらをやっている人々にとっては、
真面目な話なのだろう。
しかし、これまで数千年――。
そのようなことを続けてきて幸せになった人はいるのか？
むしろ、悲劇の引き金になったり、
火に油を注ぐような結果になったりしたのではないか？
そういうことを、全く検証することなく、
また無反省・無批判に、
単なる風物詩としてタレ流し続ける。
たまには、その罪悪を感じてほしい。
（というような抗議文ではない。念のため）
さて、今回書きたかったのは、
そんな中でも、最近見た印象的なニュースについてである。
それは、大阪のほうの、某「Ｅさん」という祭である。
なんだか、福娘とかいうキレイドコロが、
なんだかわからん、いいかげんなものを客に売り付けて、
簡単に１万円などをもらっている様子が、放送されていた。
なんにも考えずに、にこにこ笑っているその娘たちが、
さらに異様な感じだった。
これって、援助交際よりも割がいいじゃん。(笑)
――とは思っていないかもしれないが、
本質的に同じことである。
いや、むしろ、さらに悪質で 罪深いかもしれない。
そういうことを、全国放送で、しかも、
公共放送たるＮＨＫが流しているのである。
「売っているほう」も「買っているほう」も、
まさか、あんなことでホントに景気が良くなると
思っているわけではあるまい。
単なる気休めか？
だとしたら、相当裕福だ。(爆笑)
１万円あったら、相当美味しいものを食べたり、
遊興費として使えそうである。
にも かかわらず、そんなインチキ宗教に大金を払う人たち。
これは、ある意味、オウムなんかよりも恐ろしい。
皆が、それをおかしいと思わないからである。
そうか、「えべっさん教(爆)」って、
そんなに簡単に金を出す信者がいて、
そんなに簡単に金が集まるんだな。
――というふうには、視聴者は見ないであろう。
どこかで、冷ややかに見ながら、
「オレも行かないと」と思わせているのである。
これがオウムの信者だったら、そうはいかないだろう。
自分はもちろん、家族も近づけないようにするだろう。
にも かかわらず、この待遇の違い。
そして、それを見る人たちの価値観。
古くから延々と受け継がれてきた思い込み・・・。
最近、メディアリテラシーという言葉が言われ始めた。
ＮＨＫが公共の利益のためにあるのなら、
まず、それを視聴者に伝えるべきであろう。
また、それがきちんと行なわれていれば、
上に書いたような、正月恒例のバカバカしい行事など、
本当なら、放送されないはずだ。
仮に放送されるにしても、
かなり批判的内容でなければ、おかしい。
それを、海外で因習に囚われる人々を取り上げるのと同様に、
日本国民についても同じようなスタンスで見ているのなら、
それはまさに、ＮＨＫの見識不足であり、
重大な過失であるといえる。