この狭く賎しい島国では、
無宗教であることが“普通”とされ、
信心をしている人間を見ると、
ダサイとか、変な人などと言って、
バカにし、仲間外れにしようとする習慣がある。
しかし、海外に出れば、
「無宗教」は、
いかに 自分が 無軌道で
信仰心のない人間かということを
宣言しているに等しいのだ。
しかも、「無宗教」な人間が
何も信ずるものを持たないのかといえば、
そうではない。
彼女らは、占いとか まじないとか、
そんな“宗教以下の低レベルなもの”を
信仰しているのである。
あるいは、また、
定見を持たぬマスコミが
“経済至上主義”に基づいてタレ流す
無節操な“説法”には 簡単に飛びつくけれども、
心ある人々が 営々として守り伝えてきた
普遍的な知恵の言葉には、耳を貸そうとしない。
考えても みよ。
無宗教を気取った根無し草のような生き方を続けた老女と、
正しき宗教を根本にした、
潔く純粋な人生を歩んできた女性とを並べてみれば、
その良し悪しは一目瞭然なのである。
しかし、悲しいかな、
この島国には、そのような、目標とすべき
素晴らしい女性は、そう多くは いない。
だから、多くの女性は、結局、悪いとは 知りつつも、
自分の母親や、友だちを見て育つしかない。
結婚さえすれば 幸せになれると信じてきた母親――。
しかし、その結果は、怠惰と、中年太りと、夫への愚痴である。
そして また、あんなふうには なるまいと思いつつ、
同じような生き方しかできない娘・・・。
若い時には、若さと 可愛らしさだけで
何もかも 押し通せると 思い込み、
開き直っていれば、それで 済んだかもしれない。
しかし、それが、
自分たちの価値を下げていることに、気がつかない。
“女の武器”に頼っている限り、
女性の地位は 向上しない。
本当の自分の人生は 開けない。
女性には、
“ものに従えられて、ものを従える”
特質が あるという。
それを可能にする道は、
強く聡明な自分を作り上げることである。
そして、それを、
早急に実現しうる、誤りのない近道こそが、
正しい信仰を持つことであると、
私は思う。
正しい信仰こそ、
人類が数千年かけて見い出し、受け継いできた、
最高の「世界遺産」である。
これは、いかなる科学技術も及ばない、
人類最高の知恵であり、英知である。
先進国だとか、経済大国だとかの言葉に浮かれて、
分不相応な高級バッグやファッションに身を包むことが
幸福な姿なのではない。
日本人の女性として生まれてきて本当に幸せなのは、
これほどまでに、身近に、
正しい信仰を たもつ女性が 数多く存在し、
実証を示していることなのである。
であればこそ、
あなたの人生には、もう間違いはない。
もう迷いはない。
――と私は思う。