これほどの希望があろうか。
これほどの勇気があろうか。
これほどの智慧があろうか。
これほどの決意があろうか。
――
この創価の陣列に連なる者はすべて、
無始の久遠より定めた決意を、
間断なき持続の下に、
今この時に、こうして集い来たり、
巧みなる絵師が、色彩を自在に操るがごとく、
文豪が大感動劇を書き上げるがごとく、
我が荘厳なる使命の人生を、
思い通り、悠々と、楽しみながら、演ずる
名俳優なのだ。
そしてその人は、人生という名の舞台で
多くの人々を魅了するだけでなく、
見た人、縁した人を、すべて幸福にしていく。
なんという不思議な人！
なんという崇高な人！
その人の演ずる舞台は、
どんな役柄でも、すべてが魅力的だ。
私もあんな職に就いてみたい！
と思わせてしまう。
あるいはまた、
あんな人といっしょに働きたい！
あんな人の下で働きたい！
とも思わせてしまう。
その人は、職場でも、家庭でも、
また、行き帰りの道々や車中でも、
周囲をなごませ、穏やかにさせてしまう。
疲れている人には、励ましを、
愚かな人には、仏法の智慧を、
悲しむ人には、希望を、
怒れる人には、道理を説いていく。
そしてまた時には、
驕れる人に、鉄槌を下すこともある。
ただのお人好しではない。
また、口先だけの理論家でもない。
すべてが その人の人生から出ているのだ。
深い確信と哲学がある。
だから、相手がどんなに偉い大学教授であっても、
どんなに大きな会社の社長であっても、
納得させてしまう説得力がある。
自分の使命と由縁を自覚した あなたには
誰人も かなわない。
ある時は 大切なものを失くし、
ある時は 理不尽な扱いに
涙したこともあるかもしれない。
しかし、だからこそ、皆が、
その人に感動し、共感するのだ。
あなたは そうやって、
何度も つまずき、
何度も 立ち上がってきた。
強く強く、乗り越えてきた。
その姿を、周りの人は見てきたのだ。
だから、あなたの人生に感動する。
あなたの演じる舞台に魅了されるのである。
簡単に救いを求め、
何かに逃れるような生き様で、
誰が感動するだろう。
誰を魅了できるだろう。
願兼於業という名の劇団に、
ダメな役者はいないのである。