印刷&出版用語集〈作成中〉

青焼き:

最近では ほとんど見かけない/使われないが、 フィルム修正後の確認などに使われる簡易的なコピーのこと。
正式には「ジアゾ式」という。
大判に対応しているため、かつては 主に設計図のコピーに使われていた。
なお CTPが普及してきてからは フィルムそのものが存在しないため、その場合には 大判の インクジェットプリンターが 使われる。

アオリ検版/~点検:

主に印刷会社で 使われる言葉(デ ザイン会社等で やっている人を ほとんど 見かけたことが ない)
ふだんの会話の中では「ペラペラ」とか「パラパラ」等といわれる。その正式名称。
修正後に 修正箇所以外が 前回と変わっていないか をチェックするための 方法。
「残像法」とも いわれる。
なお、「アオリ検版」は あくまでも“検版”であって“校正”ではない。

赤字:

修正指示の こと(※まれに 「赤い文字」の意味 でも 使われるが)
このため 青ペンで書かれようと エンピツで書かれようと 修正指示は すべて「赤字」と呼ばれる。
通常 赤ボールペンが 使われることが 多いが、時に 赤サインペンも使われる。
ちなみに、赤字の入れ方(校正記号)には JIS規格が あるのだが、客の中で それを見てから指示を書く人は ほとんど  皆無と言っていい。

アキ:


字と字の間、行と行の間、文字組と写真の間、さらには、仕上が りの紙面 全体における 写真や文字のない部分 等、すべて「アキ」と呼ばれる。
煎じ詰めて言えば、印刷物の良し悪し(見た目の)を決める究極の最重要ポイントは、この「アキ」を いかに うまくつくるかということにある。
これは、いかにインパクトのある写真や キバツなデザインを以てしても、それだけでは「良い」とは 言い切れない ということでも ある。

アキ設定:

CS環境になってから イラレや InDesignで 導入されたもの。
欧文や ヤクモノなどと かな・漢字との間のアキを、数種類の単位を用いて、それぞれの組み合わせごとに決められるという機能。
組版の知識がある人にとっては 強力な機能だが、モグリのデザイナーにとっては 無用の長物。

アジロ綴じ:

一般には 聞き慣れない名称だが、 ページ数の多い雑誌や 一般の書籍などで よく使われている製本方法。
ページものの最小単位である「折り(折丁)」を順番に並べ、背の部分をノリづけしたもの。
この時、断裁後にバラバラにならないように、背の部分に切り込み(溝)を入れておく。

アタリ (~ケイ):

「見当」のこと。
主に、写真やイラストの位置を指定する際に その指示を書くこと。
そのためのケイを指すこともある。
かつて「指定入稿」という方法で 印刷物を作っていた頃には、「指定外 文字スミ、ケイアタリ」と書くのが 正しい作法であった。

後 校正/後追い校正/後から校正:

(追っかけ校正とも?)

初めはなんのことやらと思うのだが、要するに、製作の時間がな く、 通常行なう“検査工程”を 出校後に行なうということ。
普通に考えると意味がなさそうだが、お客さんがすべてのミスを拾い出すことはないので、次回の出校までに修正しておく という点で 無駄には ならない。
ただし、ミスのあったところがすべてサシカエになる場合などは、せっかくの校正作業が無駄になったような気になるし、や はり、修正作業の回数が多くなることから、好ましくない&できることなら回避したいものである。

穴アケ/穴明け:


製本の加工の1つ。
カタログやニュースリリースなどで、後々 バインダーで綴じることを前提として、その規格に合った穴をあける加工のこ と。
通常であれば、ノド側に充分な余白を取ってあれば、特に注意することもないのだが、まれに、版ヅラ内に収まりきらないほ どの 追加修正が入った際、安易に版 ヅラをハミ出した処理をすると、文字などが穴アケで抜かれてしまい、クレームになることがある。
なお、穴アケの周囲にも3mmの余裕が必要となることにも注意。

アフレ:


「文字アフレ」のこと。ただしDTP環境においては、画像が枠 から ハミ出している場合も“アフレ”扱いとなる。
指定の範囲(ワク)内に文字が収まらないことは、指定入稿の時代でもDTP環境となった現在でも、昔からよくある ことで ある。
そのような場合、かつて版下を作っていた頃には、アフレた部分を 空きスペースに、わかりやすいようにナナメに貼る などし て表していた。
DTPソフトの多く(Adobe系ソフト)では、「+」マークによって、それを表している。
ところが、それは、一見しただけでは 見過ごされてしまうことがよくあり、文字アフレに気づかないまま 出校してしまう ことがある。
指定入稿の時代ならまだしも、テキストデータが支給されている場合には、お客さんのクレームに つながり かねないので、注意が 必要 である。
なお、「アフレ」と「リフロー」を混同している人がいるが(私の周りだけ?(苦笑))、「アフレ」は 英語でいえば「オーバーフロー」であり、「リフロー」とは 根本的に違うものである。(#そもそも最初っから日本語で言やあいいものを、わざわざ“カタカナ”で言おうとするから そうい うことになるのだ。そういうのを ホントの“馬鹿”という...)

アミ:

ベタ以外の色を表現するための技法。
「スクリーン」とか「色アミ」と呼ばれることもある。
多くはドットの大きさによって濃度の違いを表すが、他の図形やパターンを使う場合もある。
この「ドット」のことを「網点(あみてん)」という。
アミの美しさは、ドットの“密度”によって決まる。
これを表す数値を「線数」という。
ただし、その再現性は印刷機や印刷方法によって限られることがある。
なお、単に「アミ」と言う場合、マンガ家などが使うスクリーントーンのことを指すこともある。

イ キ:

修正指示を取り消して元のままにすること。
ややこしいのは、その取り消した指示に対して「やっぱりイキ」という場合である。
このようなものとの混同を防ぐため、純粋な「イキ」を「モトイキ」と書くのが望ましい。

いずみや:

今の .Tooの前身。元は 画材屋さん。
かつての制作会社には、いずみやの営業の人が デサイン用具の消耗品などを持ってきてくれる姿が よく見られた。
DTPの初期には、比較的早くから、一部の店舗で デジタルデータからの印画紙出力や フィルム出力を受け付けていた。
その後、元々あった配送サービスを利用して デリバリーでの出力依頼を受け付けるようになったが、さらにその後は、印刷会社で 直接デジタルデータを受け付けるようになって、今のような形になった。

一字 一句 〈いちじ いっく〉:

手入力で文字打ちしたものを校正する時の見方。その呼称。
「一文字(ひともじ)校正」ともいう?

illustrator:

Macintoshが 世に出てまもなく、その描画性能に着目し た会社が、高性能 な出力システムにマッチするページ記述言語を開発した。そして、それを端的に使いこなせるソフト(=ベジエ曲線が自由に操れ るソフト)としては、 illustratorしか存在しなかった。というか、illustratorで描いたものをキレイに出力するには、レー ザープリンターを導入する しかなかった。その相乗効果で、illustratorは 今の不動の地位を築いたのである。
発売当初は、まだ Macintosh自体、日本語に対応しておらず、その後、日本語に対応してからも、 illustratorの日本語版が出ることはな かったが、バラ打ち程度なら、だましだまし、日本語を扱うことはできた。
illustratorが出てきて初めてその存在価値を見せつけた/驚かせたのは、ベジエ曲線以外では、文字の輪郭線の 太さを 変えられるということであ る。これは、私自身も当時そのような使い方を知らなかったが、当時 日本語書体は わずかに2種類しか存在しなかったので、その 点で、illustratorは 大変重宝した。

色校 /色校正:

通常の「校正」は、文字などを主に修正するためのものだが、 「色校正」は 印刷の 刷り上がりを見るためのものである。
とはいえ、通常は、色校正用の印刷機で刷られたものが出校されるため、実際に印刷されたものとは完全には同じにならな い。
そのため、仕上がりの厳密さが要求される場合には、最終的に使用される印刷機を使って 色校正を出すことがある。これを 「本機校正」という。
逆に、さほど厳格さが必要とされない印刷物の場合には、インクジェットやDDCPで出力されたものを 色校正として出すこ ともある。
なお、「色校正」というと「カラー」のものを連想するが、たとえスミ1色であっても「色校正」という。

色 分解:

写真原稿などを印刷用に4版に分解すること。
ほとんどの場合、画像を専門に扱うチームが行なうため、詳細についてデザイナーやオペレーターが知る必要は ないものの、 知っていると知らないのとでは、大きな違いがある。
よく知られているものでは、モノクロ写真を4色に分解して色の深みを出すという方法がある。このようにして表現される “黒” を「リッチ・ブラック」とい う。(※通常、単色のものはK版のみに分解するが、表紙に使 うものや写真集などの場合は、そのような処理をすることが多い)
逆にあまり知られていないものでは、パソコンの画面写真(スクリーンショット画像)などは、通常の写真などと同様の分解 では なく、黒成分を最大に抽出する 設定で分解をかけるというワザがある。これは意外と気にする人がいないせいか、どうでもよいと思われがちなのだが、そのよう にしたほうが、印刷後の見映え が格段に良くなる。(※初めてやり出したのは『ファミコン通信』か? いまだにやっていないのは、パソコン雑誌... (=_=#;;;)

イン レタ:

「インスタント・レタリング」の略。昔のグラフィック・デザイ ナーが 使っていたデサイン用具(画材)の一つ。
グラフィック・デザインが デジタル化されてからは、出番がなくなってしまったかもしれないが、それを見てるだけでも デサインのイメージが 浮かんでくる時がある。
かつての 指定入稿の頃のグラフィック・デザインでは、図版は そういうライブラリーから 紙焼きを作るか、ロットリングで デザイナーが 自分で描き起こすのが 普通だったが、その手間を 大幅に軽減できるのが、この「インレタ」だった。
これって、もしかして、Letrasetの商標?
なお、図版集としてのインレタは、その後〝Clip Art〟と呼ばれて、CD-ROMで 供給されるようになり、さらにその後、パソコンにドライブがなくなってからは、クラウドで 配信されるようになっている。

イン デックス(つめ):

印刷会社では、冊子物の小口側に付けた見出しのことをいう。
出版業界では「さくいん」のこと。“小口側の見出し”のことは「つめ」という。字ヅメのことと混同しそうだが、そのへ んは 話の流れから推測する。
ちなみに、私が出版業界にいる時は、「つめ」のことを「インデックス」という人は いなかった。印刷業界では その逆。
なお、いいかげんなデザイン会社などが制作したものが支給されてくる場合、時々、インデックスがズレている ということが ある。
また、大幅なページの入れ替えなどがあった後には インデックスの修正モレがつきものなので、校正・検版時に 注意が 必要な ポイントの1つである。

イン デント:

元々は 欧文の組版で、段落の最初の部分(または全体)を 数文字 分あけること。
日本語組版では“字下げ”という言葉が すでにあるので、特に“インデント”という場合、“突き出しインデント”を 指していることが 多い。

内校 〈うちこう〉:

印刷会社の社内で行なわれる校正のこと。また、オペレーター が  個人で行なう チェックのことも そう呼ぶことが ある。

裏紙 〈うらがみ〉:

これは特に印刷業界や出版業界に限ったものではないが、失敗し たコピー用紙のこと。裏を再利用する意。
ただし、プリンターに使う場合、ドラムに悪影響を及ぼす可能性があるので、あまりオススメできない。

裏 表紙 〈うら びょうし〉:

これは 一般用語。専門用語(業界用語)では「表4」と呼ぶのが普通。
ちなみに、世間では「表2(=表紙の次のページ)」のことを“裏表紙”という人がいるが、大きな間違い。

AD 〈えーでぃー〉:

一般には TVの影響で“アシスタント・ディレクター”だと思わ れているが、紙媒 体の世界では「アート・ディレクター」のこと。
媒体すべてのビジュアル面について指示を出す人であり、グラフィック・デザイン上の全体的な統制を行なう。したがって、 その 地位(責任&能力)において は、テレビ局の“AD”とは 天地雲泥の差がある。

欧 文:

簡単に言うと、アルファベットのこと。
和文の中で使われる英字を指す場合もある。
(#かつて ASCIIコードをベースにした初期のDTP環境では「1バイト文字」と 言われていたこともありますが、最近では ユニコードを使うのが一般的であり、ユニコードでは 欧文も2バイトで表されるため、今では「1バイト文字」とは言わないのが普通です)

オー ファン (orphan):

A widow is a single word or short line that appears at the end of a paragraph but gets pushed to the top of the next page or column.

An orphan is a single word or short line of text at the beginning of a page or column, separated from the rest of its paragraph.

(*https://www.adobe.com/creativecloud/design/discover/typography/widows-and-orphans.html)
どうも、最初に読んだDTP関係の記事が 間違っていたらしく、私もオーファンとウィドウを 逆に覚えておりました。
それと、以前いた会社でも メーカー系のお客さんが、最後の行に1〜2文字あふれたものを❝オーファン❞と言っていたこと もあり、そのように覚えてしまっていました。

オ ク リ 〈送り〉:

改行位置のこと。また、その指定をすること。
原稿用紙に文字を書いて入稿する場合、割り付け(レイアウト)に合わせて改行位置を赤字で指定するのが正しいやり方。
これをやらずに入稿するのはモグリかシロウト。
とはいえ、最近のDTP環境においては、そのような作業は必要とされないので、「字オクリ(字間)」の意で使われること が多 い。
なお、「送り込む」という場合は、現在の字オクリにかかわらず、行末の1文字ないし数文字を次行に送ることをいう。

オビ 〈帯〉:

ケイに次いでよく使われる紙面構成要素/デザイン処理の一つ。
見出しや項目タイトル等を伴って、内容(紙面構成)を見やすくする効果がある。
が、あまり多様しすぎると、見苦しくなることもあるので、ポイントを抑えて使うことが大事。
なお、単行本(書籍)のカバーの外側に巻き付いているものも「帯」と言いますが、この場合は漢字で書くか、「本帯(ほん おび)」と言うらしいです。

オプ ション文字/~記号:

Macintoshの optionキーを使って入力できる文字の 暫定的呼称。
Macintoshに 日本語処理機能が付加されてからDTPの分野で盛んに使われるようになったが、その際、IM(日本語入力ソフト)の仕様の不 備によって、optionキーの正しい使い方が継承されなくなってしまった。
optionキーは、そもそも、1バイト文字(ラテン文字)圏で使われる アクセント記号の付いた英字を 打つためのものである。
Macintoshの 日本語環境では、かな入力時に optionキーを使って文字を打つと、全角英字や全角記号が 入力できるようになっていて、とても便利である。

オン ビキ (音引き):

「長音」もしくは「長音符」のこと。かな(カナ)の“のばし記 号”のこと。
余談だが、ローマ字入力では オンビキが“マイナスキー”に割り当てられているため、よく、ハイフンのつもりでオンビキが使われていたり、その逆に、オン ビキのつもりでマイナスが使わ れていることがあるので 注意が必要である。
(※特に 書体によっては ほとんど 判別がつかないことが あるので、校正用の出力は 明朝系の書体で出してもらったほうが よい)

外 字 〈がいじ〉:

JISコード表にない字(表外文字)のこと。
これには、「機種依存文字」と呼ばれるものと、サードパーティーから別売商品として供給されるものの2つがある。前者は 「98外字」が有名で、後者は 「Biblosフォント」などが有名。
「98外字」は 一部のOS付属のフォント以外は、ほとんどのものに搭載されており、事実上の標準となっている。
「Biblosフォント」は、広告表現に欠かせない&重宝する記号類を補完することができるため、どこの制作会社でも た いが い持っているが、出力やアウト ライン化の際などに支障をきたすことがあり、結局、使われなくなってしまうことのほうが多い。
とはいえ、最近の OpenType環境においては、かつての JISコードになかった文字も 異体字等として、文字パレットから普通に入力する ことができるようになったため、今後はあまり意識することもなくなっていくのかもしれない。

角 版 〈かくはん〉:

写真をそのまま、もしくは、四角に切って使うこと。
「キリヌキ」に対する語。

かげ (影):

「ドロップシャドウ」のこと。
DTP環境が当たり前になってから、写真やロゴ、図版などに“かげ”を付けるのは ごく普通のデザイン処理となった。
言うまでもないことだが、なんでもかんでも“かげ”を付ければよいというものではなく、効果的な使い方ができるかどうか が デ ザイナーの腕の見せどころで ある。

掛け 合わせ:

CMYKの色アミを組み合わせて他の色を表現する方法。
プロセスカラーともいう。
この方法を用いて多色刷りの印刷物を作ると、「版(はん/ハンコ)」が4つで済む。
これに対して、版画のような方法では、色の数だけ「版」が必要になる。

角R 〈かど あーる〉:

「カドマル〈角丸〉」ともいう。
角の丸い(Rがついている)四角形のこと。

紙 焼き:

写真などを印画紙に焼いたもののこと。
版下のことをいう場合もある。
写真の場合では、一般に「プリント」と呼ばれるものと同義。
印刷に使う原稿としては質の低いものであるため、1色ページ以外では あまり印刷物の原稿としては 使われない。
ちなみに、プロの印刷物で使われる写真原稿は ポジ(リバーサル/スライド)である。

観 音 〈かんのん〉(~開き):

見開きページの両側に さらにページが続いているような仕様のこ と。
主にパンフレット(リーフレット)などで使われる。
これを確認/強調する意味で「両観音」と言うこともある。
それに対して片側だけの場合は「片観音」といわれる。
ちなみに、なぜそのような作りが「観音」なのかは 不明。
全く関係ないと思うのだが。
あえて言うなら「仏壇開き(笑)」とか「お厨子開き(?)」と言うべきだと思うのだが。

カ ン プ:

主に制作会社や広告代理店で使う用語。
元は、制作中のものを 広告主などに見せるために、仕上がりに近い形で 仮に作ったもの。
「ゲラ」に対する語。
最近のDTP環境においては、そのようなものを いちいち作る必要はないため、単にカラープリンターで出したものと同義で ある。
(※会社によっては、社内で使う用と提出用で 紙を分けることもある)

危機 管理 (危機意識):

特に製造業である印刷会社にとっては、危機管理能力(危機意 識)の高さが 重要に なってく る。なぜなら、たった1つの誤植でも、刷り直しとなれば、多額の損金が発生するからである。
このため、逆に言うと、危機管理能力(危機意識)の高さが、その会社のレベルの高さを表す指標であると言っても 過言では ない。
危機意識を持つ/高めていくためには、自社で過去に生じたミスを共有するだけでなく、「なぜ、そういうことが起こるの か」という 的確な分析と、それを回避 するための ルールづくりが肝要である。
そもそも人間はミスを犯すものという視点が必要なのであり、それがなく、単に個人的な不注意等として とらえているだけで は、 ミスは必ず再発する。
(※例えば何かの作業をしている途中に 別のことをすると、ほとんどの人は それまでしていたことに対する注意力が 欠けてし まう)
また、“ヒヤリハット”の事例を活用し、その先の“重大事故”を防ぐ施策が必要である。

黄 ベタ (黄アミ):

印刷会社主導で印刷物の製作を進めていく場合、原稿の来ていな い部分や 将来的に サシカエが予定される部分など、暫定的にダミー原稿や 前回データを入れたままにしておき、その部分のバックに黄色をひいて、 そのような状態であるということを示すこと。
それによって、客の指示をうながし、更新されるべき箇所がそのまま放置されてしまうことを回避できる。
なお、会社によっては、さらにマゼンタのベタが 使われる場合もあり、黄ベタとは また違った意味を 表す場合も ある。

級数 (Q):

日本語組版において文字のサイズなどを指定する時に使う値。
1mmの4分の1。すなわち、0.25mm。
(#quarterなので、Qなのだそうな!)
メートル法との馴染みがよいので、かつての指定入稿の場合の 標準単位となっている。「歯数」と同じ。
なお、ケイの太さは、本来は ミリメートルで指定するものだが、DTPソフトが 一般的になってからは、「Q」で 指定するもの と思っている人が 多くなってきた。しかし、そもそもDTPソフトやプリンターの設計は 海外で作られたものが 始まりなので、本来はミリメートルではなくインチ(ポイント)単位で 指定したほうが なじみが よいといえる。

ギユ メ/ギユメー (Guillemets):

“山括弧”のこと。“山形かっこ”等ともいわれる。
私は“山括弧”という名称は 好きではないので、ギユメと呼んでいる。なぜなら“山”は 横を向いていないから である。
あえていうなら、“三角カッコ”か“とんがりカッコ”だろう。
人によっては、「ギユメ」は半角であるというかもしれないが、それを言ったら、ダブルクォートだって半角である。
そもそも日本語の印刷文化には ないものなので、“山括弧”のオリジナルが ギユメであることは言うまでもない。
ちなみに、“山括弧”のつもりで「不等号」を使うのは 不適切または誤用である。その点で、多くの人は 同意見である。
(※だが、htmlでは、よく知られているように、タグをくくる記号として半角の不等号が使われている)

行間 〈ぎょうかん〉:

厳密には、一般用語と同様、行と行の間のこと。
出版業界では、「行オクリ」と同じ意味で使われる。
(私の周りだけ???)

切り 貼り〈きりばり〉:

かつての アナログ環境の グラフィックデザイナーの実務を 一面的に 一言で表現したもの。「切ったり貼ったり」のこと。DTP環境で言えば、「Cut(Copy) & Paste」に当たる言葉。
「切り貼り」を 実現する道具といえば、カッターと定規とペーパーセメントである。今は それらは、パソコンとマウスで すべて完結する。
とはいえ、もちろん、グラフィックデザイナーの仕事は それだけではないし、DTPオペレーターの仕事も それだけではない...はず。

キン アカ:

M100%+Y100%の掛け合わせのこと。
ただし、「キンアオ」「キンミドリ」という言葉はない。

組版 〈くみはん〉:

広い意味では、印刷に使う「ハンコ」の版面を作る(=組む)こ と。
通常は、印刷物を構成する要素として最も基本となる「文字組み」を作ること、ないし、その工程を指していわれる。
和文の組版においては、写真植字(=写植)を用いるようになってから、メートルルールに則って、Q数とミリメートルの単 位を用いて 指定する(作る)のが 一般的である。
が、DTP環境に移行してからは、そのような手順を受け継いでいる場合と、DTPソフトに合わせ、pt(ポイント)単位 で 文字組みを作る場合とが 混在して いる。
正しい組版ルールに則って作られたものは、「文字の幅×文字数」から算出される行幅と、実際に組まれた行幅が同じにな る。
いいかげんなもの(=組版とは呼べないもの)は、実際の行幅のほうが「文字の幅×文字数」の値よりも 大きくなる。
最近のDTP環境をベースとする印刷物/出版物においては、広告や雑誌のツメ組みが 氾濫しているせいか、はたまた、制作 会社の 若手育成が きちんとなされて いないせいか、一部の文芸書以外は、ほとんどが 組版ルールを無視したものになっている。
質の悪いDTP環境で作られた印刷物は、文字組みの部分が 適当なスペースにツメをかけて ジャスティファイされいてるため、字送りが メチャクチャになっており、大変 醜い&読みにくい。

グラデ:

グラデーションのこと。

グリーキング:

辞書にない言葉なので、本当のところの正しい意味は わからない。
DTP用語としては、DTPソフト(ページレイアウトソフト)で 誌面レイアウトを表示する時に、文字部分を 実際の文字の縮小表示ではなく、グレーのパターンとして表示すること。
これによって、非力なマシンであっても スクロールが速くなるという利点がある。

黒ツブレ:

元々は写真用語。
画像処理や製版の観点から言えば、シャドウ部分が 初めからツブレている画像データの場合は、その部分の階調を修正することは できない。
が、紙焼き写真の場合であれば、元原稿の状態が良ければ、解像度の高いスキャナーを使えば、ある程度の補正ができる場合 もある。
印刷後の黒ツブレに関しては、95%以上の濃度は 再現するのが かなり難しいため、インクの盛りを調整しても 再現できないと思っていたほうがよい。

K(版):

「スミ」もしくは「スミ版」のこと。
要は「黒(版)」のことだが、「黒」のことを「K」とはいわない。おそらく↓に述べる「ケイ(罫)」と紛らわしいから であろう。
「K」は「Key(color)」の意で、決して「黒(Kuro)」のことではない。
が、「ブラック(Black)」の最後の文字の意味であるという説もある。
かつて、指定入稿の際には、デザイナーは「BL◯◯%」と書いた。これは「ケイ(罫)」のことを「K」と書いた(指定し た)か らである。「スミ◯◯%」とは 指定しない(もちろん、会話の中では 言うこともあるが)。
なお、「BL100%」のことは「スミベタ」というのが 業界人として常識。
(※なお、DTPソフトによっては、「K0%」が「何もない」ではなく、“不透明な白”として表示される場合があるが、 多くの場合、スミ版は「ノセ」の設 定になっていることが多く、その場合、結果として「何もない」状態と同じことになってしまうので、注意が必要である。また、 このことは、5%以下のスミでも同じなので、同様に要注意である)

ケイ (罫):

最もよく使われる&基礎的なデザイン処理の1つ。
意味合いの異なる内容(主に文字組み)を切り分けて、読みやすく=わかりやすくするためには、必須の要素/パーツであ る。(※その端的な例が、表組み)
大別して、オモテケイ、ウラケイの2種類があるが、現在のDTP環境においては、細かい指定ができるので、むしろ、太さ (細さ)で 呼ぶことのほうが 多い。
また、DTPソフトによって、その太さは 500ptぐらいまで指定ができるので、使い方によっては、オビの代わりに使うこともできるなど、自由度は高くなっている。
逆に、なりたてのデザイナーなどは、アプリケーションで指定できてしまう&プリンターで出力されてしまうために、印刷で は 再現不能な細さで ケイの太さを設定してしまうことがあるので、要注意である。
(※デザイナー/オペレーターは、ポップアップ・メニューにある範囲で太さを指定する(最低でも 0.25pt/0.1mmと する)。校正者は「これ細すぎ ない?」と思ったら確認する。後でお客さんに怒られ/営業から苦情を言われるのは 自分である)
また同様に、現在のDTP環境においては、仕上がり(出校)をプリンター出力のもので見て良しとしてしまうため、よく、 極細ケイにアミをかけてしまう 似非 デザイナーがいるのだが、色の濃度は 印刷では 網点によって再現されるということを忘れないでもらいたいものである。
(#かつて指定入稿をしていた頃のデザイナーには、そんなやつはいなかったものだが...(=_=#;;;)
また、ケイは、修正の際、最もミスを犯しやすい部分でもあるので、その点においても、オペレーターや校正者は、充分注意 して 製作する必要がある。
(※移動モレ、伸ばし忘れ/縮め忘れ、消失(苦笑)、等々…)
ちなみに、かつて指定入稿をしていた頃は、ケイは「K」と書かれることがよくあったが、今は「指定」そのものが 工程とし て必要ないので、原稿作成時にも そ のように書くことは なくなった。
(※K版のことは「スミ版」と言うので、混同することはない)

下 版:

印刷物を制作する工程から、印刷機を動かす工程に移る際の チェックをすること。
当たり前のことだが、印刷機に流れた後で修正を施すことはできないので、この時までに すべての修正作業を終わらせ、印刷に流しても大丈夫という確認をしなければならない。
下版の日程は 印刷物の納品日から逆算して決められるが、中には ギリギリまで修正を要求してくる客もいるし、さらに、制作の部署と印刷工場が離れている場合には 製版フィルム/データを送る便の時間も考慮しなければならないので、全部の下版が一度にできない時には 片面だけでも先に下版という、スリリングかつ胃の痛くなるような状況が展開することになる。

ゲ ラ:

出版社や印刷会社で使う用語。今は、ほとんど死語。
元々は、文字校用に版下をコピーしたもの。
DTP環境においては、1色ページをモノクロプリンターで出力したものが それに当たるといえる。

検 版:

厳密には、“ハンコ”の元になる製版フィルムをチェックするこ と。
ただし、最近はCTPが普及してきているため、データのチェックをするという意味で、面付けされたCTPデータを 大判のインクジェットや DDCPなどで出力し、それらを“検版”するというパターンが多くなってきている。
言うまでもなく、4色に分版されたフィルムをチェックするのと カラーで出力された“紙”を見るのとでは、天と地ほどの労力の差がある。

校 正:

元になる原稿と、出来上がった製作物(制作物)を比較して、誤 りを正す作業のこと。主に広い意味で使われるが、厳密にいえば、原稿作成時の“校正”は「校閲」と呼ぶべきである。
(※ちなみに、通常の校正作業では「指摘(=赤字入れ)」の作業のみを行ない、実際の修正作業はオペレーターが行なうの が 普通となっている。が、出版社や 制作会社などで 高度な制作システムを導入している場合には、文字修正を編集者等が行なう場合もある)
印刷工程上においては、印刷会社からお客さんに出されるものが「校正」であり、そのことを「出校」という。このため、印 刷会社の内部で行なわれる“校正” を「内校〈うちこう〉」ということがある。いずれにしても、どちらの場合でも、原稿に照らして正しいのかどうかを“確認”す る作業が「校正」である といえる。
なお、通常の印刷物の製作工程においては、「初校、再校、色校」を経て「校了」となるのが普通。何十回も出校するのは 異常。

誤植 〈ごしょく〉:

文字の打ち間違いのこと。元々は、活字の選定ミスのこと。(※ 「植字の誤り」の意)
DTP環境においては、ひとくちに“誤植”と言っても、純粋な打ち間違い(=打鍵ミス)と、使用する日本語入力システム (多くは パソコンに搭載されている IMによって実現されるもの)の操作ミス(=変換ミス)に大別することができる。
ちなみに、「誤字」という時は、手書き原稿における間違いを指す。

コ ピー:

一般には“複写”のこと。広告業界や出版業界では、文章(文字 列)のこと。
(※出版業界では「ネーム」ということもある)
では、“複写”のことはなんと言うかというと、「ゼロックス」という。
もっとも、最近ではそういう人は少ないかもしれないけど。
ちなみに、一般のコピー機では、コピー枚数に応じて ライセンス料を ゼロックス社に支払うことになっている。

小 見 出し:

記事全体を まとめて つけられる大見出し(タイトル)に対して、 小見出しは、記事を 適当な長さに区切り、読みやすさを向上させる働きがある。
公用文では、構造化された文書が良しとされるため、小見出しの数も多く、番号の振り方(章立て)や インデントの仕方にも “作法”がある。
紀行文などのような記事の場合でも、ダラダラと書き続けるのではなく、ところどころに小見出しを配置するのが 良い文章で あり、小見出しをつける作業は、編集者の基本的な実務の1つである。
小見出しは、日本においては、本文よりもQ数をあげて太い書体にするのが好まれ&一般的であるが、欧米では あまり本文と 差のあるものは 好まれない。

サム ネール:

ページ物を作る場合に、コマ割りを作ること。
厳密には「コンテ」とは違うものを指すが、混用されていることが多い。
ちなみに、サムネールとコンテを 両方とも 作ることは 少ない。

CMYK 〈しー えむ わい けー〉:

シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー (Yellow)、 キー(Key)のこと。
日本語で書けば、藍・紅・黄・墨。
基本4色によってカラーを表現する意。4版の意味でも使われる。

CD 〈しー でぃー〉:

「クリエイティブ・ディレクター」のこと。
通常は、広告代理店や制作会社などで、ADと同等か それ以上の立場にあり、実権と発言力を持つ人。
紙媒体においては、「プロデューサー」と ほとんど同義の場合もあるが、現場に近いという点では、分けて使われることがある。

字 オクリ /字送り:

「文字のサイズ+字間」のこと。
また、その結果として指定の行幅に収まる文字列が決まるため(※制作の順番としては、1行あたりの文字数を決めることに より 行幅が決まるのだが)、改行位置や 改行そのものを指していうこともある。

字 間 〈じ かん〉:

文字と文字の間のアキのこと。
通常の組版では特に工夫が施されている場合を除き、字間はゼロである。(=ベタ組み)
なぜなら、日本語組版では、そのように組むのが美しくなるように、文字(タイプフェイス)が デザインされているからであ る。
ところが、DTPソフトが普及し、シロウトあがりのデザイナーが多くなるにつれ、クリック1つで ジャスティファイという 指定が 簡単にできるようになって からは、ほとんどの印刷物で、字間のパラパラした文字組みが多くなってしまった。
デザイン会社であっても、きちんと組版の教育がなされていないことが多く、肩書きはデザイナーとなっていても、文字組み に関しては、 全くのシロウト並みということが いまだに多い。(#印刷会社においては さらに言うまでもなく...)
かつて写植が全盛だった頃には、良い悪いは別として、組版のシステムを知らないと文字組みの指定ができないため、入社後 早い段階から教え込まれたので、そのようなヘンテコリンな文字組みは 出現しなかった。

字 切り 〈じぎり〉:

広告の本文などで、厳密な組版のルールに則って改行されていく ものとは異なり、 読みやすさ(可読性)を優先して改行位置が決められる場合がある。
この場合に、“どこで区切るか”を「字切り」という(※業界ではオクリともいうが、いわゆる字送りと混同される場合が ある ので、字切りと呼ぶのが好まし い)。
また、その作業そのものを指していうこともある。

字 下げ 〈じさげ〉:

本文の段落の最初の部分を1文字分あけること。
学校で習った文章作法の通り。

(~) 字ドリ:

文字を均等割付にする際の1語の長さ。
通常は、それに含まれる語の中で最も長いものに合わせる。
お役所関係などの印刷物で多用される。
かつての古いアプリケーションでは、タブの機能を使って実現していたが、最近のソフトでは、単に文字を選んで字ドリの値 を入 れてやれば、簡単にそのようになる。
なお、単に「字ドリ」という場合、段落の行幅を指すこともある。

字 詰め/字ヅメ:

話の流れによって複数の意味がある。
1つは 文字通り、字と字の間の「ツメ」のこと。「ツメ打ち」のことを指す場合もある。
もう1つは、1行あたりの文字数のこと。「字ドリ」と同じ意味で使われる場合もある。

写植〈しゃしょく〉:

「写真植字」の略。
驚いたのだが、この言葉、JISの規格文書にもなく、日印産連の用語集の中にもない!!
かつて、あまりにも 当たり前の基本の言葉だったからか???
今となっては、おそらくマンガのネームとして使われるぐらいか、あるいは それすらも使われていないぐらいマイナーな産物になってしまった。
実際のところ、私自身も 実物の写植機は見たことがない。
「写真植字」という字ヅラから、たぶん写真の原理を応用して、活字のような固定的なサイズではなく、〝元字〟を 拡大/縮小して 文字の並びを作って 印画紙に焼いて提供されるもの、というイメージしかない。

ジャス ティファイ:

文字枠の幅に合わせて字間を調節し、行幅いっぱいに 文字を配置 する設定のこと。
行単位での“均等割付”と言ってもいい。
元々は 欧文の組版における考え方であり、日本語組版においては 本来必要のないものであるが、組版の知識のないデザイナー にも 簡単に文字組みが作れるため 多用されるようになり、今ではそれが主流となっている。

ジャ バラ (蛇腹):

「蛇腹折り」のこと。
あまり多くはないが、パンフレットなどで使われる製本方法。
一部分を内側に巻いたりする場合もあるが、総じて「ジャバラ」と呼ばれる。
ちなみに、めったにないが、片面だけに印刷されているものは、厳密には「経本折り」という。

修正 液:

赤字の修正に使われる。あると便利。

修正 テープ:

振る手間がなくていいからか、よく使われる。
が、T社の修正テープは、ボテッと落ちることがあるので、ダメ。
私がオススメなのは、PLUSの修正テープだ。
お金をもらっているわけではないが、紙に貼り付く感じが とてもよい。
(#これって用語集???...^^;;;)

白:

「色がない」こと。要するに「紙の色」。
なので、たとえ 紙に色が着いていたとしても、色のない部分は「白」と呼ばれる。(※「白」の意で「紙色」という場合もあるが)
なお、書籍や冊子など、ページ物のページ数は 最低でも2の倍数であり、通常は8の倍数でなければならないため、時には す べてのページが きっちり埋まらない こともある。そのような時、何も印刷のないページを示すのに「白」という指示を書く。
これを書かない営業は モグリと呼んでよい。

白 トビ:

元は写真用語。
画像処理や製版の観点から言えば、ハイライト部分の階調がなく、すべて白になってしまっているもの。元データが 安物のデジカメなどで撮られている画像の場合は 修正ができない場合もある。
しかし元データが 紙焼き写真などである場合には、解像度の高いスキャナーを使って ある程度の階調が表現できる場合もある。
印刷後の白トビに関しては、色校正時に その旨の注意書きを付けて戻せば、インクの盛りを調整して 再現できる場合もある。
なお、どんなにインクの盛りを調整しても、5%以下の濃度は、データがあっても 印刷されないので、シロウトあがりのオペレーターは 要注意!

白 場:

余白/空間のこと。

白 フチ:

文字の周りに“白いフチ(絵柄のない部分)”を作ること。
写真の上に 本文程度の大きさの文字を置く時など、文字のバックが極端な濃淡になっていて ベタにも白ヌキにもできないとい う場合や、図版の上に 文字をおかな ければならないという時、そのままでは 文字が読みにくいため、文字の周囲に「白フチ」を作る(とる)必要が ある。

白 ヌキ:

色ベタの中に“色のない”文字・図版などを入れること。
ちなみに、「袋文字」のことを「文字白ヌキで」と言ってくる人がいるが それは間違い。

白 マド:

色バックのページに 色のない部分を作ること。
通常、四角形なので「マド」という。

素 読み 〈すよみ〉:

いわゆる“校閲作業”における基本技術。
その文章の使用目的に合わせ、辞書や その会社の取り決めなどに基づいて、誤字脱字や“てにをは”の誤り等を 見つけ出していくもの。
言うまでもないが、いかに「素読み」とは言っても、勝手気ままにしていいというものではない。

スミ (~ 版):

「黒」のこと。
おそらく、かつて「黒」を印刷するのに“墨”を使っていたからなのだろう。

ス リーブ:

写真用語。
切り分けられたポジフィルムを入れる小袋のこと。
通称“ポジ袋”と呼ばれるが、その正式名称。
写真用品の材料屋さんに「ポジ袋」と言うとシロウト扱いされるので、注意。(笑)

ス リップ:

車が滑ることでもなく(寒)、下着のことでもない(苦笑)。
本屋さんで 書籍に はさまれているもののこと。
商品の補充(=注文)のために使われる。
私が学生時代にバイトをしていた大手の本屋さんでは「サシ」と言っていたが、棚のことも「サシ」というので、たまに間違 うことが あった。
でも、「スリップ」と言うのも 冒頭の例のように 馴染みが悪いので、やはり「サシ(挿し)」と言いたい。
ところが、出版業界でも印刷業界でも、「スリップ」のことを「サシ」 と言っても通じないので 残念である。

「製 作」と「制 作」の 違い:

詳しくは、辞書や用字用語集を参照。
簡単にいえば、単なる製造が「製作」であり、クリエイティブなものを「制作」という。
が、印刷会社では、単なる製造工程の一部にすぎなくても「制作部」と呼ばれることもある。

全 打 ち:

「全部(手で)打っている」の略。⇒「手入力」
要するに、客からのデータ支給ではなく、こちら側のオペレーター(もしくは営業)が 改めて打っているということ。
当然、打ち間違いがあるので、校正に時間がかかる。

先祖返り 〈せんぞがえり〉:

主に印刷会社や制作会社で使われる言葉。由来は不明。
何度も修正を重ねているうちに、バージョン管理ができていないと、直前の最新版でなく、それ以前のバージョンに修正をか けてしまうことがある。
もちろん、第一義的には 修正をした作業者に責任があるが、人のやることなので、何かのはずみにそうなってしまうこともある。
校正者は、そのようなことも起こりうることを念頭に入れて、赤字のみの照合で済ませるのではなく、アオリ検版を行なって 修正箇所以外が変わっていないか、チェックする必要がある。

線数 〈せんすう〉:

アミの密度の単位。
「dpi」ともいうように、1インチあたりの数で表される。
通常のオフセット印刷では、150~175線/dpiであるが、最近の商用印刷物では、175線を使うことが多くなっ た。しかし、単に密度を上げれば 印刷 が美しくなるかというと、そうではない。例えば、解像度の低いプリンターに タイプセッター用の数値を適用すると、不連続な階 調表現にしかならない。

ダー シ:

正しくは「ダッシュ」だが、日本では「prime(′)」のこ とを 「ダッシュ」 というので、それとの区別をはかるため、出版業界でも 印刷業界でも「ダーシ」といわれる。
実体としては「ハイフン」と 同義(文字コードは異なる)。
「ハイフン」は 主に短いものに対して使われ、「ダーシ」は 長いものに対して使われる。

ダー マト:

「ダーマトグラフ(デルマトグラフとも?)」の略。
出版業界などでは、ラフを書いたり、ポジや原稿のチェック、入稿時の指定など、さまざまな場面で よく使われる。
印刷会社では、主に制作で、修正のチェックをするために使われる。ただし、会社や工程によっては、ダーマトではなく、 マーカーで チェックを入れる場合も ある。

台:

平台の片面のこと。A4だと8ページ、A5以下だと16ページ になるのが 普通。(B5の場合は 両方ともあり)
通常は「折」と同じ意味で使われることが多い。(例:「台割」)
ちなみに、2つ折りのリーフレットでは、片面が2ページとも1ページとも数えることができるが、台数で数えると1台 とい うことになる。

台 割:

特にページ数の多いものを制作する場合に、それに先立ち、まず 初めに作られるもの。
台割表ともいうように、表形式になる。
全体のページ建てが 一目で見渡せるのと同時に、進行管理のためにも使われる。
そのため多くの場合、そこには、担当者の名前や入稿予定日などが書き込まれる。
雑誌などのように、一度決めたら最後まで厳格にそれに従って制作が進められるものもあるが、書籍や カタログなどのように 総ページ数との兼ね合いを見ながら 制作が進められる場合には、最後の最後まで台割が作られない(作れない)ものもある。

裁ち 落とし:

用紙の断裁部分のこと。仕上がりサイズと同義。
また、それを利用したデザイン処理のこと。
その場合、印刷+製本+断裁によるズレを考慮し、3mmほど余裕をみて(ハミ出して)作るのが普通。
このため、“ドブの塗り足し”の意でも使われる。
これをきちんと処理していないデザイナー/デザイン会社はモグリ。というか、後工程に多大な迷惑をかける。
検版/下版時にチェックする重要ポイントの1つ。
なお、「断ち落とし」とは書かないところに注意。

タテ イチ と ヨコ イチ:

主に出版業界用語。
角版の写真などを“縦長”になるように配置するのが「タテイチ」、“横長”になるように置くのが「ヨコイチ」である。

タテ中ヨコ〈〜ちゅう〜〉:

組版用語。
縦組みの中の1文字を横組みにすること。主に2ケタ数字を横組みにする。1ケタの数字はたとえ洋数字を用いたとしても横 組みとは言わない。3ケタの数字は特殊な場合(例えば、郵便番号など)のみに横組みにすることがある。

ダ ミー:

最終的に使われるコピーやイラストなどが 出来上がる前に 制作を 始めなければなら ない場合、それらの代わりに 適当な文章や黒丸などを入れておくこと。(※イラストや図版の場合には似たようなものを入れた り、アミをひいておいたりする)
文章を入れる場合には、文頭に「この文章はダミーです。」と入れておくのがマナー。(※イラスト等でも「ダミー」という 文字を入れておくのが 好ましい)
ちなみに、ダミーを入れろという意味で「ブランク」と言う人がいるが それは間違いである。

長体 〈ちょうたい〉:

文字に変形をかけること。また、変形のかけられた文字のこと。
かつて写真植字という方法で文字組みを製作していた頃は、ヨコ幅が狭くなるにつれ、1番、2番、3番と、決められた比率 にしか 変形は かけられなかったが、 DTP環境になってからは、1%刻みで指定できるようになったのは もちろんのこと、ソフトが 許す限り、50%でも25%でも 指定できるようになった。
また、従来は、横方向(≒文字組みの方向)に 文字幅を拡大していくためには、平体という概念を用いて 指定しなければなら なかったが、DTP環境において は、100%以上の値を指定してやれば、文字のサイズを変えることなく、簡単に 変形が かけられるようになった。

チラ シ:

一般的には スーパーの折り込み広告などを想起させるが、印刷会 社においては、単ページもの すべてを指す。
このため、実際には2ツ折りの4ページ建てのものでも、伝票上は「チラシ」に分類される場合がある。
ちなみに、制作会社では、一般用語と同じで、通常は「ペラ」とか「ペラモノ」と呼ばれる。2ツ折りのものは「リーフレッ ト」 等と呼び、「チラシ」と呼ぶことはない。
最近では、気取った広告会社などでは(笑)、音楽業界からの影響か、「チラシ」と言わずに「フライヤー」とか「ブロー シャー」と呼ぶことがある。
(#確かに、いかに正式な業界用語とはいえ、お客さまの前で「チラシ」呼ばわりするのは、失礼な感じもす る。 が、社内では、別に誰を気に することもないし、気取ることもないので、業界用語で言ってほしい。それが 「郷に入っては郷にしたが え」である。なお、広告業界 (DM業界)で 気取って、チラシとフライヤー/ブローシャーを区分けするのは  かまわないが、デザインを重視しない広告なんてあるんだろうか?)

ツカ 調整:

中とじのものでは、ページ数が多い場合、そのまま製本&断裁す ると、中央に近いページほど、小口側のアキが短くなっていってしまう。
特に インデックス(つめ)のあるものなどで 問題になったり、見栄えもよくないことから、中央の折になるほど、ノド側の余 白を 短くして 面付けしていくという処理をすることがある。これを「ツカ調整」という。
調整量は、ページ数と紙の厚さによっても変わるので、これを上手く設定するには かなりの経験とカンが必要になる。
これがきちんとできるかできないかは、印刷会社の力量を測るうえでの1つの目安になる。

ツカ 見本:

ページ数の多いものなどで、まず 大まかなページ数と 紙の指定を して、白紙だけの “本”を作ること。
正式な印刷にかかる前に、出来上がりのイメージをつかむために使う。
また、カバーが付くものでは、多くの場合、本文とは別進行になるため、それを付けた感じを確認したりするためにも 使われ たり する。

突き 合わせ:

...と言うのが正しいらしい。個人的には、なんか、牛が角を 突き合わせているイメージ なので、使いたくないです。
原稿とゲラを見比べながら チェックをする校正のこと。
「読み合わせ」や“一字一句”、アオリ検版などに対する用語。

突き 出し インデント:

段落の最初が 数字やコメ印などで始まる場合、次行以降の行頭を下げてはじめること。
ちなみに、特に公文書などでは インデントの法則が 暗に決められているのだが、お客さんも 営業も 特に指示をしないので、オペレーターは あまり気にしていないことが 多い。
(※余談だが、元々欧文からきた言葉を日本語にする時、誰がそれを決めているのだろう? 最終的に はも ちろん、最初に言 い出したメーカーということになるのだろうが、さらにその中で言い出した/決めた人というのは 誰なのか? 日本語に詳し い大学教授とかに意見を求めたりし ているのだろうか? 単に担当者や担当部署のエライ人(苦笑)が決めているというだけのことではないのだろうか???)

ツメ (詰め):

指示として書かれる場合は、その名の通り、字間や行間などのア キを ツメる ということ。
名詞として使われる場合は、「字間のツメ(の量)」のこと。
なお、単に「ツメ」と言った時には、通常の見栄えのいい(本文用の)“ツメ”を指し、「ツメツメ」と言った時には、タイ トル周りなどで使われる “ギチギチのツメ”を指すことがある。

つめ (爪):

ページものの小口側に付けた“見出し”のこと。⇒ インデックス

デジ 検:

「デジタル検版」のこと。正式名称不明。
印刷用の製版用データを画像化し、それを比較して相違をチェックするもの。
なお、意味合いとしては同じだが、Tooの Proof Checkerは、「デジタル検版」とはいわない。

徹 夜:

「夜なべ仕事」ともいう。
多くの場合、翌朝までに入稿作業を終えて、朝帰る場合が多いが、
そのまま次の日も仕事を続ける場合は「カンテツ」という。
“完全徹夜”の略なのか、“貫徹した”というニュアンスがあるのか 不明。

手 入力:

一見、ワープロで打たれたような原稿があり、データ支給のよう にみえるが、なぜか データがもらえなかった時に、オペレーターの人が自力で原稿を打つこと。
また、そのようにして製作されたものを意味する一般用語。

てに をは:

出版業界でも印刷業界でも使われる言葉。
厳密な意味では業界用語だが、一般でも助詞の意味で使われる。
現代では語源本来の意味で使うことは、漢文の学者以外では皆無であり、その点では一般用語といえる。

デュオトーン:

2色(での階調表現)のこと。ダブルトーンともいう。
フルカラー画像を分解して2色の階調表現になるよう減色する場合と、単色のグレースケールの画像に着色して2色の階調表 現にする場合とがある。

テレコ:

関西地方の方言。逆になっているという意味らしい。
ローカル・ルール(笑)の多い会社で 使われる。
ちゃんとした会社で働いたことのない中途採用の人間や、そんな変な会社に新入社員として入ってしまった人間は、それが業 界用語なのだと思って、なんの抵抗もなく使うようになってしまう。そして、それが さらにまた 似たような会社に飛び火するという、目の当てられない悲惨な光景が、一部の業界で展開している。

読点 〈とうてん〉:

一般用語。なので、そもそも これを「どくてん」などという人 は、モグリの業界人 でもなければ、義務教育を卒業した社会人とも いえない。
ちなみに、「トウ」は漢音。音符は「トク」で、「ドク」は呉音。区切りの意で使う時は「トウ」と読むのだそうな(※岩波 漢語 辞典より)。

等幅 フォント〈とうはば〜〉:

「モノスペース・フォント」ともいわれる。
かつてのタイプライターでは、字送りが一定だったため、その書体を模したものが多い。
和文は 基本的に“等幅”であるため、特に意識されることはないが、英数字などが 等幅(半角)であることによって、例え ば、文字だけを使って作られた表組みが 見やすくなるなどの場合がある。

特色 〈とくしょく/トクイロ〉:

通常のカラー製版で使われる4色(インキ)の他に、特別のイン キを使いますということ。
広告や、雑誌の表紙のタイトル文字などで使われる。
これは、1つには、蛍光色や 金・銀などを使って目立たせるためという理由もあるが、4色の掛け合わせによるカラー表現に は いくつかの弱点(欠点)があるため、それを補うという理由もある。(※例えば、オレンジ色などは  掛け合わせで表現すると、濁った色にしかならない)
特色が広告などでしか使われないのは、通常の印刷ラインに工程が増えるため インキ代の他に 製作コストも印刷コストもかかるからである。
特色の指定には、DICを使うのが一般的だが、DTP環境においては、色はあくまでも擬似的に表現されるため、 PANTONEなど、他の単位系のものも使 われる。
これを利用して、特色で色指定をしておいて、最終的にプロセスカラー(4色)に置き換えるという方法も よく使われる。 (※置き換え忘れに 注意! あ と、ベタ以外の設定の際に 濃度が5%以上あるかどうかを 確認!!!〈これはデザイナーは気づきにくい。というか知らないこと が多い〉)

綴じ込みハガキ:

たいがい、切り離すための破線、もしくは点線が印刷されている が、特にハガキのサイズには 決まりがあるので、オモテとウラで破線の位置が ズレていないかをチェックすることも 必要になる。
資料請求ハガキなども同じ。

ド ブ:

印刷物の周囲(断裁される部分)に必要な、外側の3mm分の塗 り足し部分のこと。
これがないと、断裁が外側にズレた時、色ベタや写真の外に 白が出てしまう。
断裁のズレは、理論上、3mmの余裕を持たせることになっているが、実際には、本の厚さにもよるが、よほどひどくても 2mm ぐらいである。
ペラモノ(チラシ)なら1mmもズレない。
ただし、海外で印刷するものや、輪転機にかけるものなど、ドブを5mmとることもある。

トラッピング:

よく、DTP雑誌には、デザイナーやオペレーターの心配を煽る かのように、そんなことまで やらないといけないのかと思わせるように 詳しく書かれていることが あるが、実際には、印刷会社のほうで 勝手にやってくれるので、そんなに心配することはない。

トリミング:

一般用語と同じ。写真の一部分だけを使うこと。
ただし、いわゆる“キリヌキ”と同じ意味では 使わない。
(※特殊なトリミング例として、丸く切って使う場合はある)
トリミングは、シロウト写真を使う場合には 必要な作業であるが、
カメラマンの撮ったものをトリミングするのは 大変 失礼にあたる。

トル ツメ:

文字を削除せよという指示。
印刷所の場合、指示を書いてくる人のほとんどが シロウトのため、
この意味で「トル」とだけ書かれている場合が多い。
(書いてあるだけマシともいえるが...(苦笑))
取ったあとに詰めないほうが いい場合もあるので、気の利いたオペレーターの場合には、内容を見てから行なうこともある。
ちなみに、詰めないことを指定する場合には「トルママ」とか「トルアキ」と書く。

ト レ ス:

「トレース」のこと。印刷業界用語。
かつて手作業で印刷物を作っていた頃には、トレペとロットリングが必需品だったものだが、DTP環境が整ってからは、 『illustrator』が それに 取って代わった。
このため、『illustrator』を主に使う人たちのことを指して“トレスチーム”などと呼ぶことがある。

ト レ ペ:

「トレーシング・ペーパー」のこと。
かつては、指定入稿の指示を書き込むのにも、修正指示を書くのにも、さらには、写真(紙焼き)を 印刷所に渡す際にも、様ざまな場面で よく使われたものだった。
逆に言うと、入稿の際でも 修正の戻しの際でも、トレペを使ってきちんと原稿が作成できているかどうかが、その会社のレベ ルを表していたとも いえる。

ト ン ボ:

あえて書く必要がないほど、基礎的な用語。
印刷物の仕上がりを示すために、四隅と4辺のセンターにつけるもの。
また、折り位置を示すために特につける場合もある。
この場合は特に「折りトンボ」と呼ばれる。

ナカ グロ 〈中黒〉:

出版業界&印刷業界共通。一般用語では「中点」。
なお、行頭に置く“ナカグロ”は 厳密には「ナカグロ」とは違うもので、ちょうど「ナカグロ」と「黒丸」の 間ぐらいの大きさのものなのだが、JISコードには ないため、しばしば「ナカグロ」が 用いられる。
(※ちなみに、“行頭に置く中黒”は、半角モードを使えば、[option+8]で入 力できる〈ユニコードでは U+2022〉)

中 綴じ 〈なかとじ〉:

ページ数の少ないパンフレットや マンガ雑誌などで使われている 製本方法。
他の製本方式とは異なり、折丁をノド部分に重ねてゆき、最後に針金で止める方式。
このため、中心に近くなるほどページの幅が短くなってゆく。
また、版面が外側に押し出されてゆく(=小口側の余白が短くなってゆく)ことになるため、ある程度の厚み(=ページ数) の あるものでは、これを避けるため 「ツカ調整」が 行なわれるのが 普通。
特に 小口側に ツメ(インデックス)のある印刷物では 注意が 必要である。

ナキ ワカレ:

(中割れとも?)

①印刷業界で使われる場合
大きな見出しがページの左右にまたがって分かれること。
制作中は見開きで作っているため気づかないが、ほとんどのページは面付け後に 無関係のページと隣り合わせになってしま う。これに加え、印刷+製本のズレによって ノド部分の“接ぎ目”が 完全には 左右で合わないばかりか、ノドギリギリに 配置されている文字が 欠けてしまう=読めな いという現象が 起こってしまうことがある。これを回避するために ノド部分の文字を 左右ページに分けることを「ナキワカレ(処理)」という。
通常、裁ち落としと同じく左右3mmずつ よけるのが 普通。

②新聞社で使われる場合
割愛

③モグリの一部校正者の場合
行末で固有名詞などが単語の途中で改行されることを言っているらしいが、そんなことは当たり前のことで、普通、DTPソ フト を使っている場合、英単語や数字が途中で改行されることはない。にもかかわらず、なんらかの理由により、英数字を全角で打つ と、自動での行末処理がなされないため、単語の途中で改行されてしまうことがある。そのような場合に 目視でチェックすることは 必要だが、いちいち 固有名詞が切れたからと言って 修正する必要はない。

流し 込み:

主に印刷業界用語。特に制作部門。
テキストデータを フォーマットに“流し込んで”作られていること。
作るほうも 校正するほうも 安心して作業できる。
ただし、コピペミスと 支給データそのものの不備(例えば、改行の代わりにスペースで次行に送られている等)があるので、そうも 気を抜いては いられない。

2重 チェック:

「ダブルチェック」と同義。
二人の人間が 同じものを チェック(校正)すること。
滅多にないが、3人がかりでチェックする場合には「3重チェック」となる。

2度 チェック:

一度チェックした箇所を もう一度チェック(確認)すること。
「2重チェック」と似ているが、一人の人間が行なうか、二人で行なうかによって異なる。
ちなみに、同一人物が行なう場合、3度以上チェックすることは、あまり意味がない。

2バイト 文字:

1バイト文字に対する語。コンピューター用語。DTPにおいて は 「全角文字」と 呼ばれるが、漢字を使う国以外では、必ずしも「全角」と一致するわけではない。また、ユニコードでは、欧文であっても2バイ トで表されるようになってい る。

ヌキ アワセ:

正しくは「毛抜き合わせ」だったか?
かつて、手作業で写真を切り抜いて 色アミの上に置いたり、写真同士を組み合わせて使う場合に 使われた手法。ないし、それを 指示するための 符丁。
DTPにおいても使われるが、その場合「毛抜き」は 関係ないのは 言うまでもない。

ヌキ ガタ:

封筒や箱などを用紙に印刷した後、くり抜いて組み立てるため の  「かた」の こと。
また、それ用のデータのこと。

ネイティブ・ファイル:

アプリケーション特有のファイル形式で保存されたファイルのこ と。
基本的には 他のアプリケーションで開くことは できない。
例えば、よくあるのが、テキストデータ支給の場合に、テキストファイルでなく、自分のワープロソフトの ネイティブファイルだったりすることがある。
(※最近では、Word®のファイル程度なら、Macintoshでも 開くことは できるようになったが、かつては 一太 郎の ほうが ユーザー数が 多かった時が あった)
また、DTPソフト同士でも 本来 事情は同じで、例えば、今までは、引用ファイルを作るには、汎用の「.eps」で 保存し なければならなかったのだが、CS 環境になってからは、例えば、Photoshopのネイティブファイルである「.psd」を 同社の他のアプリケーションでも そのまま読み込めるようになり、保存の煩雑さが解消されただけでなく、引用先のアプリケーションでも 修正が可能になる場合がある など 自由度が増している。

ノ セ:

版をのせる(=重ね合わせる)こと。特に「スミノセ」のこと。
通常、スミ版(=スミベタ)は 他の色よりも格段に濃いので、そのまま 他の色の上にのせてしまう。そのほうが、「版ズレ」によって ヌキアワセ部分に「白」が 出てしまう恐れが なくなるからである。
ただし、重なる部分が それぞれの色ベタの一部分同士である場合、厳密に言えば、重なっていない部分と比べて 色の調子が 異なってしまう。そのため、その大きさによっては それが 目立ってしまうことがあり、ヌキアワセにしたほうが いい場合も ある。
なお、スミ以外の3版については、すべて「ノセ(=掛け合わせ)」になるので、色の違うもの同士が重なる場合には、すべ て ヌキアワセに しなければならな い。(※わざとノセにする場合もあるが)
また、スミ版であっても、アミになる場合(100%でない場合)には、ヌキアワセになる。
DTPによる色指定(製版作業)においては、これらのことは 特に意識する必要はないが、まれに、白ケイや白マドなどで、 画面上は 白に見えるが、設定が「ノセ」に なっていたり、アウトライン化の際に「ノセ」になってしまうことが ある。
そのような場合、最終的には「透明」と同じことになってしまうので、バックの色や 後ろに隠してあった部分が 出てきてしまうことが  あるので、注意が 必要で ある。

ノ ド:

冊子物の 綴じてある側のこと。
この部分にも 小口側と同様に3mm分の余裕が 必要なのだが、デザイナーの中には、裁ち落としの3mmのことは わかっていて も、ノド側の3mmには 気がつかない人が 多い。
この部分に文字がかかる場合に 必要となる処理のことを「ナキワカレ(処理)」という。
ちなみに、無線綴じの場合には、ノド側にも 塗り足し(ドブ)が 必要である。

ノン ブル:

いわゆる“ページ番号”のこと。フランス語。
一般的&正式なのは、表紙を1ページ目とする数え方。
このため、右開きの場合なら左側が、左開きの場合なら右側が、奇数ページとなるのが 正式な数え方である。
書籍などのように トビラや 目次を 除外して、本文のスタートを1ページ目にする場合もあるが(※それでも左右の奇数・偶数 は 正式な場合と変わらない)、結局は“言ったもん勝ち”なので、パンフレットなど 広告・宣伝 に使われるものでは、その通りではないことも しばしば ある。(ひどいものになると、表2を1ページ目にしてみたりとか... (=_=#;;;)
なお、制作者がノンブルをどのようにつけようと、印刷工程では正式なものに置き換えられて扱われる。(※そうでないと、 面付けの時に 混乱が生じてしまう)

ハコ 組み:

おそらく印刷に関する一般用語だと思われるが、最近の若い人は 知らない&使わないかも?
行幅いっぱいに文字を埋めてゆく組み方。
最近のDTPでは、ほとんどが ジャスティファイをかけてつくられるが、本来は、きちんと計算されているものであれば、 ジャスティファイなど 特にかけなくても 行末がそろうはずである。(この場合、行末の句読点処理は、ぶら下がりが 正式である)
ほとんどの文字組みは ハコ組みになるが、キャプションなどのように1行で完結してしまうものは、特にハコ組みとは いわない。

歯数 (H):

かつて写植が全盛だった頃、字送り・行送りの指定は 「歯数」によって行なわれた。
(例:文字 12Q、1Hヅメ、行18Hオクリ。みたいな)
ただ、実体としては 級数と同じものなので、DTPソフトが日本語化されてからは、歯数は使われなくなり、すべて級数で 指定されるように なった。

半角 (~ 文字):

全角に対する語。和文組版において、文字は 基本的には 全角で構成されるが、数字や 欧文など、その半分の幅(理論上)で1文字となるように作られたもの。
DTP環境においては、文字幅が 完全に半分でなくても、1バイトで表される英数字を そう呼ぶ。「1バイト文字」と同義。
このため、モリサワの一部書体のように、全角文字でありながら、字幅が半分しかないというものの場合、半角とは いわな い。

反射 原稿:

写真の紙焼きを はじめ、イラストの原画など、反射型のスキャ ナーで 取り込まれる 原稿のこと。
布地など“そのもの”を原稿にする場合も「反射原稿」になる。

半 調:

写真を文字のバックにひく時などに、階調を落とすこと。
「半階調」のことだが、実際には30%ぐらいにすることが多い。
また、明るいほうに濃度を下げる場合と、暗いほうに濃度を上げる場合とが ある。
DTP環境になってからは、あまり使わなくなったかも?

版 ヅラ:

仕上がりから上下左右の余白を除いた部分。版面。
基本的には 制作前に 余白部分のフォーマットを決めてから 制作に とりかかる。
ページ物であれば、本来、すべてのページが同じ余白=版ヅラとなるが、カタログや パンフレットなどでは、往々にして、版 ヅラをあふれた制作物が 作られてしまうことが 多い。
このためか、モグリの(社員教育のなされていない)デザイン会社などでは、版ヅラの意識さえない経験の浅いデザイナー が 制作物の担当をしている場合が あり、近年、そのような制作物が増える傾向にある。

ビットマップ フォント:

主に画面表示を目的として、ドットで構成されるフォントのこ と。
DTPで使われるフォントは、基本的に、画面表示も印刷でもアウトラインフォントであるが、DTPの初期の頃は、画面表 示には このビットマップ フォントが 用いられていた。
そのため、対応するフォントサイズのデータが用意されていない場合には、サイズが一番近いものや 整数倍になるサイズのフォントデータを拡大して使うことになる。
DTP初期の頃に作られたビットマップ フォントには、それまでにないユニークなものもあり、デザイナーによっては、わざと面白みを出すために、それをイラスト的に使う場合もある。

一文字 校正〈ひともじ~〉:

「一字一句」とも?
手入力された文章を1文字ずつ校正するという意味。
これは 特に 業界用語ということでは ないが、特に それを意味する一般用語がないので、今の派遣先の方が使っているものを採 用。

表紙 〈ひょうし〉:

業界内(印刷業界でも出版業界でも広告業界でも)で は  通常「表1」と呼ばれる。
同様にして“表紙の裏(次のページ)”は「表2」、“裏表紙の裏”は「表3」、「裏表紙」は「表4」と呼ばれる。
これは、それらが 制作上、重要な意味を持つからであり、多くの場合、広告料金と関係するので、それを わかりやすく区別す るためという意味もある。
ちなみに、最も広告料金が 高いのは、表2と本文ページの最初のページ(表2対向)をセットにした見開き広告である。(※単ページでは 当然 表4が 最も高い)
表紙は、印刷形態/出版形態を問わず 重要なページなので、それを担当するのは、ADか、デザイン部内でも 最も腕の立つ者が 行なう。さらに力を入れる場合には、そこだけ別進行となり、著名なデザイン会社/先生に発注することもある。
この“表紙のデザイン”のことを、書籍では「装丁」といって、総扉(中扉)の裏などに 特別にクレジットされていることが 多い。

平仄 〈ひょうそく〉:

金融・保険業界用語。本来は漢文の用語。
どこかの似非インテリ人間が たまたま知っていた難しそうな言葉を使いたかったのか、それとも 若手社員を困らせようとした意地悪な先輩社員が それとなく言 い出したことを 何も知らない若手社員が それを鵜呑みにして定着したものなのか 不明。
(#まずは、その意味を調べた上で、他に表現方法がないのかどうか考えてから、その言葉を使うようにし て  ほしいものだ>若手社員)
なお、正しい日本語としては「てにをは」が それに相当するらしい。

平 アミ:

濃度が均一なアミのこと。
写真やグラデーションなど、網点の大きさが変化するアミに対する語。

ひら く:

漢字を ひらがな表記にすること。編集者用語&印刷会社用語?
例えば、「下さい」を「ください」にする場合には「下」に赤字を入れて「ひらく」と書く。この場合、本来なら「くだ」と 書かねばいけないのだが、「字間を開く=広げる」と解釈した人は 今まで見たことがないので、何かそこには、業界人/専門職としての 暗黙の共有意識のようなものが あるのかもしれない。

平 体 〈ひらたい〉:

「へいたい」と呼べば 一般用語。
「兵隊」と聞き間違えるので、 業界では「ひらたい」と言う。
文字の縦方向(垂直方向)の変形(縮小)のこと。
ただ、現在のようにDTP環境において文字組みを作成する場合においては、組み方向が 縦であろうと横であろうと、文字の 流れていく方向に対しての 変形比率 を指定することになるため、平体の概念で指示をすると、タテヨコ比の間違えたものになる可能性がある。そのため、現在では、 特に何かの決まりがある場合以外、通常 使われない。

フォー マット:

かつて指定入稿が普通だった頃、フォーマットは、レイアウト指 定紙 によって形に なった。
レイアウト指定紙を作るには、相応の知識と経験が必要とされたため、駆け出しのデザイナーなどが作れるものではなかっ た。
それが、DTPによるデータ入稿が普通になってからは、イラレが少しできるだけというような駆け出しのデザイナーでも 作 ることができるようになったため、 組版の知識もなく、かつ、ページレイアウトソフトのマスターページなど作ったこともない人間が、適当にデータ化された“フォーマット”を作ってきて、この 通りにしてくれと言ってくるので、そんなもので指示されたほうは たまったものではない。(グチ(爆)(爆)(爆))

Photoshop:

“DTP3種の神器”と呼ばれて久しいが、その本来の存在意義 は、 画像データを EPS形式で書き出すことができたという点である。
それまでは、ハードウエアの制約などがあり、フルカラーよりも、256色(または8色のディザー表現か)で画像が作成さ れることが ほとんどで、まして、 DTPなどという世界も存在しなかったため、PICT形式などで書き出せれば十分であった。
ところが、DTPが1つのジャンルとして確立すると、出力環境のことまでも想定に含める必要が生じてきた。その結果とし て 台頭してきたのが 「PostScript」プリンターやRIPなどの出力用のシステムである。
このため、データをEPS形式で書き出す/送る必要性が生じてきたが、その当時、Photoshop以外に そのようなも のが なかったため、DTPの普及と共に 不動の地位となったのである。
なお、私は、Photoshopのことを英語訛りで発音するのは 好きではない。(爆)(爆)(爆)

フォント・ファミリー:

同一のデザインコンセプトの下に作られた、太さの違う数種類の フォント(タイプ フェイス)を ひとまとめにしたもののこと。
和文の組版においては、書体はメリハリのついたものが 好まれるため、フォントのファミリーということは、あまり意識され な い。(そのため、和文の組版において 適切な訳語も見当たらない)
が、欧文の組版では、ファミリーが統一された印刷物が美しいとされるので、和文の組版のように明朝系(セリフ系)の本文 にゴ シック系(サンセリフ系)の小見出しを配置するのは、違和感を与えてしまうことになる。

袋文字 〈ふくろ〜〉:

一般的に、多くの人が“白ヌキ文字”だと思っているものの正式 名称。

付箋 〈ふせん〉:

出版業界でも印刷会社でも どちらでもよく使われるが、使われ方 には 差異がある。
出版業界では、主に細いものを、問題箇所の目印として使うことが多い。
印刷会社では、太いものに、気づいたこと(ここは直さなくてよいのか等)や ことわり書き(指示とは違う処理をした時など)を書いたりする。
ただし、付箋は、簡単に剥がれるものが多いので、私は そこに何かを書くのは好きではないし、そのように使うべきではない と思う。
なお、Y社の付箋は、糊の質が悪く、剥がしたところが ベタベタしたり、ボールペンで文字を書こうとすると滑ってしまって 書きにくかったりするので 薦められない。
付箋は、やはり開発元の3Mのものが 最高である。なぜなら、3Mは、“糊屋さん”だからである。
ちなみに、かように最近では、「付箋」といえば 糊がついているのが 普通だが、本来、糊がついていなくても「付箋」は「付箋」である。

フライヤー(flyer):

最近(でもないけど)よく聞かれるようになった言葉。
もともとの印刷会社には ない。広告 業界 用語。
日本語でいえば「チラシ」のこと。気取って言ってるだけ(笑)

ぶら さがり:

学校で習った通り、句読点が 次の行の行頭にきてしまう時、前の 行の最後に あふれる形で書く(配置する)こと。
本来、日本語組版でも、句読点はそのように扱うのが 正しいといえるが、日本語DTPの比較的早い時期からスタンダードに なっていたソフトで“ぶらさがり” の設定をすると、文字枠の使い勝手が悪くなるために、ほとんど使われなくなってしまった。

ブランク (blank):

「白」「空白」の意。
語源は フランス語「blanc(ブラン)」である。
DTP用語としては あまり使われないが、あえていうなら「空きスペース(=中に何もない白窓)」「空白スペース(ア キ)」の ことだろう。
客や営業の「ブランクにする」という指示に対して“ダミー”を入れておくのは、いずれまた そこに何か 似たようなものが入 るであろうという オペレーター/デ ザイナーの見込み&配慮(?)であり、厳密には 指示とは異なる処理である。そのため本来なら、その後に、メモを残す/付箋を 付ける等のレスポンスが 必要な はずである。ところが、そういうことをきちんとしないため、その対応を逆にとらえて「ダミーを入れる」ことを「ブランクにす る」と書いてくる客や営業が出 てきてしまう。しかし、そういうことを日常化して続けていると、いざ本当にブランクにしたいという時に余計なものを入れてし まうということになり、責了の 場合などにそのままになってしまう=クレームとなってしまう可能性があるはずなのだが、危機意識のない会社では 何か本当にミ スが起こらない限り、気が つかないのかもしれない。

プロ ポーショナル(~ フォント):

字幅が それぞれの文字で異なること。欧文フォントにおける仕様を表す言葉。(※この反対は「モノスペース(等幅)フォント」)
皮肉なことに 後発の Windowsで知られるようになった用語だが、本来、Macintoshに搭載されていたフォントは、初めから すべてのも のが プロポーショナルである。 (※monacoなどは除く)

ページネーション:

雑誌などのページ構成のこと。ページ割りと同義。

ページ記述言語:

プリンターやRIPに出力データを送るのに、なぜ「言語」が 必 要なのか といえば、それは ひとえに 解像度が高いからということにつきる。
それまでのプリンターは ほとんどが ラインプリンターといって、文字コードを送信して プリンター側にある文字データを参照・展開して出力するというものであ り、仮にA4全面にびっしり文字が打たれていても、大した容量にはならなかった=転送&処理に時間は かからなかった。
ところが、例えば、A4の端から端に向かって線が たった1本しかなくても、それまでの方式では、A4全面の画像と同じだ けの データ量となってしまう。そこ で これをベクトルデータとして記述し、その部分だけを送信し、あとは プリンター側で展開するようにすると、少なくともパソコ ンが 出力に占用される時間は 格段に 減るのである。
ここに「ページ記述言語」が必要となる理由がある。
その代表的なものが「PostScript」である。

ベ タ:

話の流れによって2意ある。
1つは「色ベタ」のこと。100%の濃度で塗りつぶすこと。
もう1つは「ベタ組み」のこと。
字間が0(ゼロ:字オクリが文字サイズと同じ)ということ。
(※ちなみに、写真の“ベタ焼き”は、紛らわしいので「ベタ」とは いわない)

ペラ (もの):

「1枚もの」のこと。制作会社用語。
印刷会社では「チラシ」という。

編集 〈へんしゅう〉:

これは 出版社系と印刷会社(ポストプロダクションも含む)では 微妙に(かなり?)意味合いが 異なる。
狭義には、もらった材料を組み合わせて、お客さんの希望どおりの形に仕上げることで、印刷会社においては、主に ページ物 に 関して使われている。
出版社や編集プロダクションにおいては、制作に関わる一連の業務を「編集」に含めて扱うが、記事の執筆に関しては、特に 記者や ライターを 立てることが ある。

ポイント (pt):

1インチの 72分の1。
活字にしろDTPにしろ、元々は 欧米の技術革新が 日本に取り入れられたものである。
また、DTPを実現するためのソフトウエアは アメリカで誕生したものなので、アメリカで使われている単位が そのまま 使われており、日本でも それが そのまま 使われるようになった。
ちなみに、かつてマシンのパワーが貧弱だった頃、画面表示やプリンターにおけるデータ処理が速くなるというメリットが あったため、文字サイズの指定には ポイントを使う人も多かった。

ポ ジ:

一般には「リバーサル」とか「スライド」といわれるもの。
かつては、印刷物の制作をする上では、そのようなフィルムが使われた。
今は、フィルム自体が使われなくなってしまったので、お目にかかることは 少ない。
代わりに、CD‐ROM や Photo‐CD(今でもあるのか?)などで 画像データとして支給されることが 多くなった。
なお、通常使われる製版フィルムは、ポジである。

ボ ツ:

業界用語かと思っていたが、違うらしい。

本 機 (本紙)校正:

通常の色校は、それ用の印刷機と用紙を使って行なわれるが、そ れを 本チャンの(実際の)印刷機と用紙を使って 行なうということ。
近年では、DTP(CTP)の普及により、色校をインクジェットやDDCPなどで済ませてしまうことが 多くなってきた が、その流れとは 逆に、だからこそ実 際の刷り上がりを見てみたい(あらかじめ広告主などに了解をとっておきたい/確認しておきたい)という需要も増えてきてい る。

マー カー:

正式には ラインマーカー。
本来、校正記号としてラインマーカーを使用したものは、業界としても JIS規格としても 正式なものとしては 認められていない。
それは なにより、厳格性を欠くからであるが、その利便性により、もはや、修正指示には 欠かすことのできない道具となってきている。
しかし、その便利さゆえに、それを使用した指示は 往々にして雑になりがちで、そのため、時に、その指示の解釈が 作業者や 校正者にゆだねられる場合もあり、 その後のトラブルの発生を防ぐという観点からも、その使用は制限される必要がある。

マウ ント:

写真用語。
いわゆるスライドの“枠”のこと。
35mmフィルム以外は紙のマウントが使われる。
マウントを見れば、写真がきちんと管理されているかどうかが わかる。

枚葉 〈まいよう〉:

印刷業界用語。
普通は お目にかかることはないが、「紙」は 本来は、ロールの形で供給される。それを平台の印刷機で刷れるようにするには、定形のサイズにカットしなければならない。そ のようにしてカットされたもの を「枚葉」というが、そのような印刷方式を指していわれることが多い。また、それ用の印刷機を指すこともある。
ちなみに、「枚葉」と「輪転」では、折丁の折り方が異なるので、注意が必要である。

巻き 三ツ (~折り):

印刷業界用語。
一般に「三ツ折り」と言われている/思われているのが これ。
2つの折り目が、どちらとも中面に向かって内側(谷折り)になる。
これに対して、2つの折り目が別々の側になるのは、同じ“三ツ折り”でも、特に区別して言う場合には「Z折り」という (「DM折り」という場合も ある?)。
ちなみに、制作会社や広告業界では、巻き三ツ折りのことは「片観音」と言う。これは、同じものを加工の面から表現したも の と、媒体としての見せ方を意識して言い表すのとの 違いであると思われる。

マ マ:

かつて印刷という技術がない頃に、写本を作る際、使われた言 葉。
原文が明らかにおかしい、もしくは、疑わしいものに関して、書写した人が付加するもの。
特に大昔の書物は、手書きするより他になく、それゆえ、人によって書き方が(文字の崩し方が)異なるため、それが 伝わっ ていく段階で 本来のものとは異なる文字に書き換えられてしまう危険性が大きい。
近代から現代にかけては、この方式を転用して、文献を引用する際に使用されるように変わってきた。
本来そこに、間違った指示を取り消すという意味はないのだが、頭の悪い人間に限ってそういうものを真似たがるのか、正式 な所作に則るのが イヤなのか、「イキ」の意味で「ママ」と書いてくる人間が 増えてきている。

無線 綴じ:

ノド部分を裁断し、ノリづけしたもの。
このため、製作工程(面付け後)においては、ノドの部分にも 裁ち落とし用の“ドブ”が 必要になるのだが、DTP環境になってからは、制作側やデザイナーなどでは このことが きちんと知られていないことが多くなった。
無線綴じは、すべてのページが しっかり綴じられることになるので、ページ数の多い雑誌や実用書などで よく用いられている 製本方法であるが、ノリの経年劣化 によってバラバラになってしまうことがある。このため、長期保存型の書籍には向かない。

面 付け:

単ページ もしくは 見開きで作られたページレイアウトデータ(= 版 下)を、製本時に ページ順に 並ぶよう、台ごとに並べ替えて(&上下の向きも変えて)配置すること。

モンセン:

正式名称は『 Monsen(モンセン)スタンダード欧文書体清刷集』。
DTPでいえば、いわゆる〝フォント〟に対応するもの。
それを考えるにつけ、Macintoshを中心としたDTPシステムというのは、本当に 旧来のアナログの世界から考えて、天地が ひっくり返るようなシロモノで あったことは 言うまでもない。

モ アレ (moiré/ モワレ):

網点によるカラー表現における最大の欠点&注意点の1つ。
網点を使った濃度表現は、単色なら全く問題になることはないが、色の掛け合わせをすることにより、網点同士が 干渉し合っ て 波のような模様が 出てしまう(= 人間の目にはそう見えてしまう)ことがある。これを「モアレ(正しくはモワレ)」という。フランス語。
この現象を回避するため、網点の角度を色ごとに変えるという方法が用いられる。
また、この他にも、黄色は 網点が 多少 大きくても目立たないという性質を利用し、Y版だけ線数を変えるという高度な技を使う 製版会社も ある。
なお、ちなみに、このモアレの性質を利用して、目視でアミの線数をチェックするというワザもある。(#欠点も 使い方に よっては 役に立つという例の1つか? (笑))

約物 〈ヤクモノ〉:

活字で、句読点などの記号類のこと。

ヤレ (~ ネガ):

“余ったり仕損じたりして、いらなくなったもの”の意。
「ヤリ」ということもある。 出版業界用語。
漢字で書くと“遣れ”なのだそうだが、辞書で調べてみても、そのような意味は見当たらない。
あるとすれば「蚊遣り」とか「遣らい」などのニュアンスから派生したものか?
用例としては、「ヤレネガ」「ヤレ紙」などのように使い、いらなくはなっても捨てずに取って置くもの対して使われる。
(※余談だが、「うっちゃり/うっちゃる」は「打棄り/打棄る」と書くらしいので、「ヤレ(ヤ リ)」は 「棄る(棄り/棄れ)」の変形で“捨てる”という意味なのかも しれない)

拗字 〈ようじ/えうじ〉:

これは、私の提案(笑)
いわゆる「小書きの仮名」「仮名の小文字」のことである。
これには特に業界用語というものはなかったと思うのだが、クソWikipediaを調べてみると「捨て仮名」と書いてあ る。なんだそりゃ? なんで捨てるんだ?
意味が通らない。
「小書きの仮名」は、そもそも拗音や 促音を表す時に使われるので、だったら「拗字」でいいじゃん と思って 言い始めたのが それである。

洋 数字:

「アラビア数字」「算用数字」というのが 正式だが、「漢数字」 に対して わかりや すいので、そう呼ばれる。 

読み 合わせ:

手入力で打ち直したデータ(出力)を、原稿と照らし合わせて確 認す る方法の1 つ。
かつて指定入稿で印刷物が作成されていた時には、写植という工程を通して文字に置き換えられていたため、必須の作業で あっ た。
一人の人間が打ち出されたものを読み上げ、もう一人の人間が原稿を見ながらそれを確認してゆく。
この方法の弱点は、送りがなの有無がわからないことである。
この弱点を克服するためには、送りがなを省いた読みで文字入力を行ない、読み合わせの際にも送りがなを省いて読み上げる こと が必要となるが、そこまでする 人は なかなかいない。

4色 (4版):

学校の授業で習ったように、すべての色は、赤・青・黄の3原色 に よって 表現される。
ただし、実際の印刷においては、赤はマゼンタに、青はシアンに置き換えられる。
そのほうが、表現できる色の領域が 広がるからである。
さらに印刷の場合には、黒(スミ)を付け加える。
3原色の掛け合わせだけで作られる“黒”は、理論どうりには黒くならず、実際には 茶色の濃い色にしかならないからであ る。
これら4つの色(版)を「CMYK」「プロセスカラー」ともいう。

4色 製版:

CMYKの4色について、それぞれの版(ハンコ)を作ること。
転じて、CMYKの掛け合わせによってカラー製版しますという意味。またそこには、特色は使いませんという意味も含まれ る。
通常のオフセット印刷のこと。

ラインアート:

線画のこと。デジタルデータとしていえば、白黒2値で表される データのこと。
印刷会社にせよ制作会社にせよ、中途半端な知識しかないDTPオペレーターは、線画をデジタルデータ化する際、写真など と同様にグレースケールで取り込んでしまうことが ほとんどである。しかし、そのようにして作成された画像データでは、ラスタライズされた時にエッジが網点になってしまうため、ぼやけたような印刷物になっ てしまう。
それを回避し、線画本来のくっきりした印刷物にするためには、この「ラインアート」としてデータ化された画像データを貼 り込む必要がある。

リード:

タイトルの後・本文の前に置かれる、導入部兼要約部。
このため、本文の内容とは同じことが書かれているので、時間がない場合には特に読まなくてもよい。
ただし、記事を作成する側としては、それを構成する要素の1つとして、必ず置かなければいけないものである。

リーフ レット:

厳密な定義はない。
制作会社などでは2ツ折りにした1枚ものの印刷物をいうが、印刷業界などのように  ペラモノであっても リーフレットと呼ぶ場合もある。
(※「チラシ」を 単にカタカナ語にしただけという人もいるので、あえて区別するなら、小さくないチラシと考えると いいのかもしれない)

リフロー (reflow):

あえて日本語を当てれば、「再描画」「再計算」等である。
もともとは、QuarkXPress 3.3で表示されるメッセージに端を発している。
本来の意味は、作業環境を変えた時に フォントやOSのバージョンの微妙な違いなどによって、字送りや行送りが変わります(結果的に変わらないこともあるが)とい うことなのだが、多くの場合、 それとは関係なく、パーツ数の多いドキュメントや 何度も上書き修正を繰り返したドキュメントで、ある時、突然現れたりするよ うになる。
これを何度も繰り返していると、ある時、突然、ドキュメントが開かなくなり、アプリケーションが落ちるようになる。
そうなってしまってからではドキュメントを復元することは 困難なので、そうなる前に 新規ドキュメントとして保存し直す と、以後、このメッセージが 出なくなることも ある。
また、単にメモリーが足りない場合や、エクステンションの違いによっても、このメッセージが出ることがある。
最近では(と言ってもそんなに最近でもないが)、OpenType環境と旧Mac OS9環境をデータが往復したり、バージョンの違うアプリケーションで開かれたり、保存し直されたりしていることが多くなっ てきたため、その際に、字送りや 行送りが 変わることを そう呼ぶこともある。
また、広い意味では、アキ設定などを変えた後にテキストが 再描画されることを、あえて言葉で 表現すれば「リフロー」とい うことに なる。
しかし、文字を流し込み直した結果 文字があふれることは、リフローとは いわない。それは 通常の「オーバーフロー(文 字 アフレ)」である。

ル ビ:

元々は 活字のサイズの名前だが、他に適当な呼び名も なかったためか、一般的にも 使われる。
漢字の塊にまとめて付けられるのが「グループ ルビ」で、それぞれの漢字ごとに付けられるものを「モノ ルビ」という。
さらに、それらを 前に揃えるか 後ろに揃えるかの違いで、縦組みをベースにして「上付き(肩付き)」「中付き」「下付き」などと呼ば れ、区別されることもある。
なお、ルビには 本来 小文字はないのだが、DTPソフトを使うとそれが可能になるため、最近では 新聞などすべての媒体で 小文字まじりのルビが 普通に使われている。

レジストレーション:

印刷業界用語。
本来は、トンボとともに、版ズレ防止のために、仕上がりの外側に置かれる、放射状の線で作られたマークのこと。
これを4版すべてに印刷するため、その色は4色ともに100%となる。
これが転じて、CMYKすべてが ベタになる色をレ ジストレーションと呼ぶ。
本来、100%のインクを4色重ねることは 禁忌であるが、DTPによる制作スタイルが一般化し、誰でもが 印刷物のデータを 作ることが できるようになったた め、スクールにも通っていない新入社員にろくに教育もせず、DTPでの制作を任せてしまうことに何ら疑問を持たないモグリの デザイン会社が作ってきたデー タなどでは、そのようなものが スミベタの設定として混ざっていることがある。
ちゃんとした制作会社では、入稿前に色分解をして、スミ版のチェック等をしてから納品するのが 当たり前だが、それをしないまま 製版&印刷してしまうと、色うつりが 生じて、製本後に顧客からのクレームになることがある。

レ点〈れてん〉:

漢文で、1文字だけ返って読めという意味の符号。
いつから始まったのか わからないが、チェックマーク(✓)のことを“れてん”と呼んでいるアホが 現れ始めた。おそらく、「てにをは」のことを「平仄」と呼んだりするエセ者と同じルーツなのではないかと思われるのだが、そいつの知識が いかにも中途半端で、しかも、その間違いに気づかず、業界用語だとカン違いしているアホが さらに大勢いることには 驚愕する以外にない。
ちなみに、なぜか よくお目にかかるのが、保険などの申し込み書や お役所の文書などである。(誤りの例:該当箇所にレ点を入れてください。など)

ローカル・ルール:

ゴルフ用語?
通常の一般的な決まり以外に その会社独自の決まりがある場合、それは、ローカル・ルールとして尊重しなければならな い  ということ。
しかし、その会社から1歩でも 離れてしまえば、なんの意味もない決まりだった ということもあるので、特に 新入社員などにとっては 注意が 必要である。

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[DTP日記]